マスメディアでも話題沸騰!HAYAMIの草ストローを使ってみた

こんにちは。taliki.org編集チームの細川ひかりです。

今年7月からプラスチック製レジ袋の有料化が義務付けられたことにより、マイバッグを持ち歩いている方も多いのではないでしょうか。

海洋プラスチック問題や地球温暖化を解決するための第一歩として、こういった取り組みがされています。

プラスチックが一般的だったストローにも、同様の取り組みが広がっており、例えば、スターバックスコーヒージャパンは、2020年1月からプラスチック製のストローを順次紙ストローに変更しはじめています。

しかし、紙ストローの導入には関しては、賛成反対で意見が分かれ、その飲みやすさについてもたびたび論争が巻き起こっているようです。

さて今回は、紙ストローと同じように、プラスチックストローの代替品となるHAYAMIの草ストローを使ってみたので、使用感をレポートしていこうと思います。

HAYAMIの草ストローとは?

 

HAYAMIは、東京農業大学に通う大久保夏斗さんが立ち上げたブランドで、ベトナム産の草ストローを輸入し、飲食店や個人に向けて販売しています。

大久保さんは、草ストローに出会う前から環境問題に興味があったそうですが、そのきっかけになったのがウミガメの鼻に刺さったプラスチックストローを取り除く動画を見たことだったそうです。

HAYAMIでは「今日からできるちょこっとエコな選択を世の中に提供し続けることで持続可能な社会の構築を実現すること」をミッションに掲げており、草ストローを通じて環境問題に関心のない人にも興味を持ってもらえるきっかけを提供されています。

合同会社HAYAMI 大久保さんのインタビュー記事はこちら:https://taliki.org/archives/2674

コロナ禍で飲食店の経営が苦しくなり、草ストローの導入も思うようにはいかなかったそうですが、2020年9月には、導入店舗100軒を達成されています。

紙ストローや竹ストローなど、さまざまな素材のストローが登場している中で、HAYAMIの草ストローが選ばれる理由に迫ります。

 

実際に使ってみた

ECサイトから購入して、実際に使ってみました。

今回は個人的に自宅で使用するので、草ストロー(20cm/20本)を購入。

他にも少し短い13cmのものが販売されていました。
本数も様々で、20本1箱や20本3箱、50本1箱や50本3箱、さらには500本というセットもありました。

HPのチャットやお問い合わせから相談できるので、店舗への導入を検討されている方や、大量購入を検討されている方はぜひご活用ください。

注文から5日程度で商品が到着しました。草ストローの詳細が書かれた紙も同封されています。

 

蓋を開けると、植物のにおいがしました。井草のにおいに似ている印象です。
太さはバラバラですが、品質表示によると直径4mmから7mmのものがあるようです。

1本だけ取り出すと、においはさほど感じません。
草ストローというと、葉っぱを利用したものをイメージしがちですが、レピロニアという植物の茎を使った商品になっていて、接着部などはありません。稀に節のような部分が見受けられるものもありますが、ストローとしては問題なさそうです。

 

 

さっそくアイスコーヒーを飲むことにします。
たまたま手元に紙ストローがあったので、時間経過と使用感を比較しながら進めていこうと思います。

〜飲み始め〜

 

紙ストローは口にくっつく感覚がありますが、どちらもストローとしては問題なく機能しています。見た目にも特に変化はありません。

草ストローは口に当たる質感や温度など、特にプラスチックストローとの違いは感じません。においも無かったです。ただ、すごく軽いので浮いてきます。

 

〜15分後〜

 

紙ストローは先端がしわしわになり始めました(画像左、口をつける部分の色が変わり始めた)。でも、草ストローはしっかりしたまま。どうやら水分には強いようです。

 

〜使用後の処理〜

紙ストローは口先が水分を吸って、かなりふやけてしまいました。画像でも色が濃くなっているのがわかると思います。また、全体が水分を吸って最初より重くなっています。このまま燃えるごみへ。一方の草ストローは、さっと水洗いして、コンポスト*に捨てることにしました。(コンポストで処理できる紙もあるのですが、今回使用した紙ストローは詳しい成分がわからないため、ごみに出すことに。)

草ストローは約4回使えるそうですが、使い捨てが推奨されています。
そのまま続けて飲むときに何回か使用するのは耐久性からも問題はなさそうですが、一度洗って乾かしてまた使うとなると、衛生的に不安が残るかもしれません。

コンポスト*:生ごみを堆肥化する装置

 

〜草ストローで気をつけたほうがいいなと思った点〜

パッケージにも記載されているのですが、先を噛まないように気をつけてください。噛んでしまうと、先が割れて刺さります。特に、小さなお子さんが使う時は、取り扱いに注意しましょう。また、折れると簡単に縦に割れてしまうので、保管や運搬の際も注意が必要です。

直射日光や高温多湿を避けた保管が推奨されています。保存期間も12ヶ月となっているので、使い切れる量を購入するようにしましょう。

 

HAYAMIの草ストローの特徴やこだわり

さて、最後にHAYAMIの草ストローの特徴やこだわりを見ていきましょう。

【自然循環】完全生分解性のため、数ヶ月以内に自然に還ります。
【持続可能性】ストロー使用後は、家畜の飼料や農場の肥料として再利用できます。
【高品質】紙ストローより耐久性に優れております。
【添加物不使用】製造工程で保存料や添加物を一切使用しておりません。
【発展途上国支援】ベトナム・ホーチミン郊外の農村コミュニティの雇用創出に貢献しております。

 

◆エコストロー界の革命児◆
現在多くのお店で紙ストローが使われておりますが、シワシワになったり、破けたりした経験はございませんか? 草ストローは、紙ストローに比べて耐久性・耐熱性ともに優れており、長時間の使用にも適しております。使用して水分を含むと柔らかくなり、耐久性が向上します。また、木や竹、ステンレスのストローに比べてコスト負担も低い商品となっております。

→まさに!紙ストローは水分を含んでしまい、捨てるときにはしわしわの状態でした。草ストローは水分を含むことで耐久性が向上するというのはびっくりですね。耐熱性も優れているとのことですが、商品と同封されていた紙には、耐熱温度100℃と記載されていました。

木や竹、ステンレスのストローは、草ストローに比べて高いですが、繰り返し使用することを想定した商品であるように感じます。草ストローは使い捨てを推奨されている商品ですので、シーンによって合うものを選ぶのが良いでしょう。

 

◆生分解性プラスチックストローの盲点◆
サトウキビやデンプンで作る生分解性プラスチックストローは50度以上のコンポスト化装置の中であれば数週間で分解されますが、そのような環境は自然界にはあまり存在しません。また、十分に分解されずマイクロプラスチックとなる偽の生分解性ストローなども多く使用されています。草ストローは、完全自然由来・生分解性のため道端の草木と同じように分解され、自然に還ります。

→誤解を生みやすいのですが、生分解性プラスチック≠100%自然由来の素材なので、生分解性プラスチックだからといって完全に分解するわけではありません。また、完全分解を謳っている素材でも、温度や湿度が一定の条件を満たした環境である必要がある場合も多く、必ずしも自然に分解しないのが現状です。
その点HAYAMIの草ストローは、100%植物由来かつ生分解性のため、自然に還ります。極端に言えば、土の上に捨てても、落ち葉と同じように分解されていくんですね。

 

◆人にも地球にも優しい安心安全な商品づくり◆
本製品は、高温殺菌・UV殺菌を行っております。一般社団法人食品分析センターで実施される衛生規格検査(ヒ素、重金属、ホルムアルデヒド、大腸菌群、一般生菌)を通過しております。 ベトナム工場の視察訪問や現地スタッフが常駐することで品質面・衛生面共に高い水準を保っております。

→食事に関わるものだから、やっぱり安全性は気になりますよね。HAYAMIの草ストローは日本の検査を通過しており安心です。また、農薬の有無を調べる食環境衛生研究所の残留農薬検査260でも、残留農薬はいずれも検出されていないそうです。

 

◆発展途上国支援◆
草ストローはベトナムホーチミン郊外の農村で製造しており、ベトナムの農村コミュニティの発展にも貢献しております。そのため、お客様のご負担を軽減するためコスト削減に努めておりますが、 フェアトレードの観点からも極端に値段を下げてご提供することはできないのが現状です。

→ここまで、環境問題の観点からHAYAMIの草ストローに注目してきましたが、HAYAMIの草ストローを使用することが国際協力にも繋がるんですね。適切な値段で購入することで、生産者にもきちんと還元していくフェアトレードの仕組みを利用しています。

引用元:HAYAMI ECサイト ABOUT

 

いかがでしょうか?環境問題や耐久性・使用感だけではなく、安全性や国際協力の面からも、HAYAMIの草ストローが選ばれる理由が見えてきたのではないでしょうか。

プラスチックはとても便利な材料で、私たちの生活に役立っています。
しかし一方で、プラスチックごみが地球環境を破壊したり、生態系への影響を与えているのも事実です。

ストロー1つを取ってみても、さまざまな選択肢がある世の中になってきました。

安心安全で、耐久性にも優れた草ストローをぜひ生活の中に取り入れてみてください。

 

HAYAMIの草ストロー HP https://www.hayamigrassstraw.com/
ECサイトはこちら https://hayamistraw.base.ec/

 

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writer

細川ひかり

生粋の香川県民。ついにうどんを打てるようになった。大学では持続可能な地域経営について勉強しています。

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