やらない善よりやる偽善。政治家志望が考える発展とは。

ネパール人「日本人スゲェな」

―そこで、今やってる色んなことに繋がってくるんですね。ネパールに関して、募金活動をしていたというお話を聞きました。

そうなんです。

ネパールの地震直後に「緊急募金イベント」というのを、100人ぐらいでやったんです。

そしたら色んなメディアが来て取り上げてくれて、予想していた20倍くらいのお金が集まってしまって。

そこで他に何かしなくては、と思って、スタディーツアーを始めたんです。

―それがきっかけだったんですね。スタディーツアーではどんなことをするんですか?

ネパールと日本の大学生を10人ずつ集めて、二週間ネパールをまわりながらずっと一緒に朝から晩まで過ごす、という内容です。

問題があったら一緒に話し合って解決して、楽しいことは共有して、交流を深めているんですが、この”交流”がとても大切なんです。

僕の思いとして、ネパールの大学生と日本の大学生が「心の壁をなくす」ということが、お互いにとって大事だと考えているんです。

そこでお互いの良い所を理解して、20年後、30年後、お互いが国を引っ張るリーダーになった時に、一緒にこの地球をもっと良い所にしていく。

そんなことが出来たらいいなと思って活動しています。

―つまり、「地球を国籍関係なく皆でもっと良い所にする上で、お互いの為にならない価値観の押しつけをなくせるように相互理解を深めしましょう。それから自分たちが幸せになるよう一緒にできることやりましょう」ということですか?

そうです。

その二週間で結構お互いが刺激し合うんですよ。

日本人はまず、「ネパール人の英語がめちゃくちゃ上手」ということに驚くんです。

さらに、彼らは相当勉強して大学に来ているので、知識量がすごい。

また、ネパールの学生は、日本の学生がアルバイトなどをしてお金を貯めて外国に来て、社会経験を積もうとしている姿勢に感心するんです。

あとは話し合いのときに、ネパール人はとにかく自分の意見をブワァーっって言うんですけど、日本人は落ち着いていて、適切な場面で適切な発言をする

そういうところは「日本人スゲェな」と結構言われます。(笑)

ネパール人は自分が参加できる国際プログラムみたいなものが今までなかったので、この経験自体がかけがえのないものなんですよね。

そういう意味でも僕はネパールに自分が貢献しているのでは、と感じています。

―過去の参加者のネパール人は、今どんなことをしているんですか?

「この国をもっと良くしたい」と感じている人が結構いるのですが、NGOなどで働いている人が意外と多いです。

あとは裁判官になってカースト制をなくしたいとか、エンジニアになりたい、なんて人もいますね。

―過去の参加者の日本人は?

たとえば、「『最初は発展途上国って可哀想』と思っていたけど、実際行ってみると自分達と全然変わらないし、むしろすごく優秀でこっちが勉強になった。

だから発展途上国だけど可哀想だから助けてあげる、みたいな国際協力の概念を変えたい」という女の子がいたりします。

結構そういうところに行ってみて「自分も何か行動しなきゃ」と思う人が多いですね。

実は失敗もたくさん・・・

―そうやって「行動しなきゃ」と思う機会を作っている側のヨシキくん自身は、どうしてそんなにアクションを起こせるんですか?

僕の場合でいうと、最初から「何かをする」というのに慣れてるんですよ。

ただ、アクションを起こしても失敗することもありますよ。(笑)

今まで起こしたアクションでいったら100を超えると思うんですけど、そのうちちゃんと出来たのなんて50もないと思う。(笑)

たとえば、僕の最初のアクション。

ネパールにいた時、「高校一年生でネパールに一年間住まわせてもらった人なんて1人もいない。俺だけだ」と確信していたので、自分には果たさなきゃいけない役目があると思っていたんですよ。責任感というか、正義感というか、自分が何かしなきゃいけない、という意識があったんです。

そこで日本に帰ってきて自分にできることは、まず「伝えることだ」と思って、講演活動を始めたんですよ。

だから初めてやった自分のアクションは「講演会を開くこと」

若かりし日

もちろん何もかも初めてだったので、会場として公民館をとって、自分でチラシ作って、自分のスピーチ考えて。

で、イベント前日に、「あれ?イベントってどうやって人来るんだろう?」って。(笑)

集客というものを知らなかったんですね。

「やばい!」と思って、近所の家まわって、「明日こんなことやります」って言ったら、当日近所から2家族来てくれました。(笑)

―超かわいいじゃないですか!(爆笑)よりヨシキくんのこと好きになりました。

ありがとうございます。(笑)

でも、そういうところから一つ一つやってみたら、段々と出来ることが増えてきたんです。

だから、とりあえず小さなことでも、とにかく何か始めてみよう、とうのが僕の考え方ですね。

募金活動とかもそうなんです。

さっきネパールの地震の話がありましたが、熊本の震災の後にもすぐに募金活動をしたんです。

震災の翌日から上智大学のメインストリートの両側に200人を並ばせて、めっちゃ募金活動をするという「200人募金」というもの。

4日間昼休みだけやっていたんですが、それでもその派手さだと上智の大学生全員が知るんです。

そこで想像をはるかに超える額が集まりました。

募金活動って実は賛否両論もあるし、これだけ派手にやってるとクレームが来るんですよね。

「なんでそんなイベントみたいにやってんだよ」みたいな。

でも一方で、「これだけの人が募金活動をしてたんだよ」という写真を現地の人に送ると、すっごく喜んでくれるんです。

だから、僕が大事にしているのは「やらない善よりやる偽善」。

こんな風に、やってみて損することはないし、むしろ何か面白いことが起きるから、とりあえず試してみることが大事ですね。

―成功体験があると、アクションを起こすことのハードルが下がりますよね。

それもそうなんですけど、僕の場合は失敗することに慣れすぎて、失敗しても何も思わなくなった。(笑)

―失敗を恐れないのは本当に大事ですね。(笑)

→ 日本人の大学生に伝えたいこと