コミュニティの中で、リアルな起業の知識を学ぶ。実践型ビジネスキャンプ参加者の声

「タリキャンプ」とは、ケーススタディを通して、事業立ち上げの疑似体験ができる1ヶ月間のプログラムです。毎週オンラインにて参加者が集い、講義とディスカッションをもとに手足を動かしながら、「ユーザー検証」「ファイナンス」「マーケティング」「拡大戦略」を学びます。今回は、起業を考えている第1回の参加者の3人からお話を伺いました。

第2回、開催決定!

■対象
★取り組みたいテーマは決まっているけど、使える知識や経験がない
★ビジネス書やメディア以上の深い実践的な知識がほしい
★実際に始めるときのために今練習しておきたい

 

■期間(全6回)
8/8(土)〜9/19(土)の土曜日13:00-15:00(お盆は除く)

詳しくはこちら!

 

オンライン取材の様子(左上:平野さん、右上:八尾さん、下:北川さん)

 

事業の立ち上げを疑似体験できる

―皆さん、1ヶ月間のタリキャンプお疲れさまでした!今日はよろしくお願いします。
まずは皆さんの自己紹介と、現在取り組んでいるビジネスについて教えてください。

平野佑樹:同志社大学3年生で、NPO法人アイセック同志社支部の副代表をやっています。他にも、同志社で音楽サークルを立ち上げていて、音楽業界やエンタメに興味があります。今後はライブハウスや大きく音楽業界に価値を与えるサービスを作っていきたいと思い、現在はサービス開発中です。

八尾美瑞紀:貿易会社に勤めていて、ラテンアメリカに向けた輸出の担当をしています。学生時代にスペイン語を勉強し、メキシコに留学していました。それ以来メキシコが大好きになって、いつかメキシコと日本をつなぐ仕事がしたいと思っています。私自身スペイン語を通してメキシコに出会ったので、今はスペイン語やポルトガル語の語学コミュニティを運営するなど、できることから始めています。

北川健博:今は東京の留学会社で働いていますが、業界全体として新型コロナウイルスの影響を大きく受けています。副業で塾の英語講師としても働いていて、最近英語コーチングのサービスを立ち上げたところです。

 

―皆さんがタリキャンプに参加した動機は何でしたか?

平野:サービスを作りたいとずっと思っていたので、アイデアに具体性を持たせるためにタリキャンプに参加しました。フィードバックをもらいながら、サービス開発における一連の流れを体験できる機会は貴重だと思って参加を決めました。

八尾:私も、海外で何かやりたいというアイデアはあっても、具体的に何をしたらいいのかがわからなかったので、タリキャンプで考えてみたいと思って参加しました。
以前にもtalikiの起業家育成プログラムは聞いたことがあったのですが、当時は毎週京都に行く前提のプログラムだったので、仕事との両立は難しいなと。今回のタリキャンプは、オンラインで毎週2時間だったので、自分でもできそうと思って参加を決めました。

北川:3年前に別の会社がやっていたビジネスキャンプに参加したことがあって、そのときは全然うまくできなかったんですよね。3年経って自分がどれだけ成長できたか確かめたいという気持ちもあって参加しました。
実際、マーケティングの視点などは3年前に比べたらだいぶ成長したかなと思いましたが、一方でまだまだだなって思うところもありましたね(笑)。

 

実践的な課題に取り組み、数字と向き合う

―実際にタリキャンプではどんな内容に取り組みましたか?

平野:ざっくり言うと、「カフェ経営」というテーマに沿って財務戦略や営業戦略など、毎週運営から提示される課題に取り組みました。最初はテーマに関することをやりたいことベースでいろいろアイデアを出して、そこから実際手足を動かして具体性を上げるために課題をこなしたという感じです。抽象的に考えたものを具体に下ろすっていうのが、課題全体を通したテーマかなと思います。

一同:(説明が完璧すぎる・・・!)

 

―平野さんの説明ですべてカバーされてしまいましたが(笑)、各回では具体的にどんな課題が出たのでしょうか?

北川:全員カフェの経営者になった想定で、全4回の課題に取り組みました。第1回は「カフェの場所を決める」ところからスタートして。家賃や立地などの情報が揃った、東京・京都・沖縄の3つの選択肢の中から、実際その地のカフェ利用者などに話を聞きながら場所を選ぶことから始まりました。

平野:僕は沖縄を選んだんですけど、京都が一番人気でした。東京は家賃が高かったからか、誰も選ばなかったですね。

北川:僕は京都を選びました。「河原町から徒歩10分」という条件だったので、Google Mapsでどのあたりになるのか調べてみました。課題とはいえ、ここまで詳しく考えるのは初めてでしたね。

※インターネット上で探せるデータや論文、さらにはユーザーへのヒアリングを通して、実際の来客数を算出することも課題の1つ。中には実際に類似のカフェへ足を運んで数時間に渡り来客数や属性をカウントした参加者も。

 

八尾2回目は、「資金調達や財務戦略を考える回」でした。商品原価から売上を出して、1年間でしっかり黒字化させていく流れを、PL(損益計算書)に数字を当てはめて試行錯誤しました。

北川:個人的には一番難しかったです。

平野すぐ赤字になるんですよね。

八尾:もうみんなPLが真っ赤っ赤でした(笑)。
3回目は「マーケティング」で、どういう人をターゲットにするのかペルソナを立てながら考えました。その回はけっこう楽しかったですね、自分のアイディアを生かせるようになってきたので。メニューで攻める人もいれば、マッサージ機を置く人もいて、それぞれの個性が出ていました。

北川:ある参加者の方のペルソナ(=想定利用者の像)が、周りから見ても「こういう人いるよね」と思えるぐらい詳細に立てられていて、勉強になりました。自分のサービスづくりでも早速真似してやってみました。

平野最終回の4回目では、「1年間カフェを経営した上で、2年目以降の事業展開」を考えました。1年間で売り上げた利益に加えて、新しく資本を得る前提で、やりたいことのアイデアを出しながら予算を組んで黒字化させていくという回でした。

 

―毎回けっこう重めの課題が出ていたと思いますが、実際どれぐらい時間がかかりましたか…?

平野:募集要項には3時間程度と書かれていたんですが、全然終わらなかったです(笑)。データ収集してたらキリがなくて、7~8時間かかった回もあります。

八尾:ですよね!私も倍以上はかかりました…。論文とか読みだしたら意味わかんなくなってきて、途中うなされてました(笑)。

北川:僕は資金調達の回で、行政からの補助金をめっちゃ調べたんですよ。だから住んでもないのになぜか京都の補助金に詳しくなりましたね。

一同:(笑)

調べれば調べるほど、深みに陥るリサーチ…。ある程度の情報で「決め打ち」して進めることも、経営の醍醐味です。

 

互いにgiveするコミュニティで学ぶ意義

―1ヶ月間のタリキャンプを終えてみて、どんな学びや気づきがありましたか?

北川:大きく分けて2つあって、1つ目はユーザーヒアリングの重要性です。今までは事業をつくっていく中で、自分の主観で数字を当てはめたりマーケティング施策を考えることが多かったのですが、今回外部の人や他の参加者、運営からのフィードバックを受けて初めて気づくことがたくさんありました。数字の面はもちろん、アイデアに関しても他人から意見をもらうことは重要だなと思いましたね。

2つ目は、好奇心を持つことです。自分は売上を追い求めてマーケティングを考えていたんですけど、参加者の中には純粋に自分があったら楽しいと思えるカフェを作っている人もいて。やっていて楽しいものを作るとか、こういう気持ちもものすごく大事だなと思いました。

八尾:私もヒアリングの重要性に気づいたのは大きいです。あとは、キャッシュフローとかお金の部分に苦手意識があったんですが、今回実際に課題に取り組んだことで、「自分ができること」と「できないこと」がはっきりしたのはよかったです。

あと個人的に思ったのが、今回最後まで残った参加者はかなり少なくて。最初は20人ぐらいいて、自己紹介とか見てても皆さんすごい経歴とかエリートの人たちだったので、私は全然そんなことなくてびびってたんです。
でも、(課題の重さからか)回を追うごとにどんどん人が少なくなって、やりたいことがあってもそれを続けることは難しいんだなと思いました。自分の能力やスキルだけじゃなくて、
やりたいことに対する情熱があれば意外となんでもできるかもしれないと少し自信が付きました。

平野:僕が重要だなと思ったのは、キャッシュフローを立てる上で細かい費用にも目を向けることです。サービス開発費や運営費を計上するのはよくあるんですけど、営業戦略のような「サービスをどう広めるか」に意外と費用がかかることが発見でした。事業をつくる前にそこに気づけたのは大きな学びだと思います。

あとは、コミュニティに属してみる経験が得られたのもよかったです。みんなそうだと思うんですけど、自分以外の参加者が全員すごく見えるんです。だからこそ、背水の陣みたいな気持ちで毎回臨めたなと思います。がむしゃらに一つひとつの課題に取り組んで負けないようにすることで、お互いに高め合えたと思います。
あと、タリキャンプのグランドルールに「giveする精神を忘れない」とあったので、自分自身もコミュニティに対してどう価値を与えられるか考え続けていました。

 

―最後に、どんな人にタリキャンプをおすすめしたいか聞かせてください!

平野:僕自身がそうだったんですが、大きくコンセプトはあるけれど具体的なやり方がわからない人とか詳細を詰めたい人におすすめです。僕の場合は、毎週課題を終える度にその回の課題を自分のサービスに当てはめて、事業計画書に落とし込んでいく、というようにタリキャンプを活用していました。

一同:すごい、模範的な使い方・・・!

北川:起業意思に関わらず、刺激が欲しいという人にもおすすめできると思います。第1期では、参加者の皆さんが本当に優秀で、「自分ももっと頑張らないと」と思えるようないい刺激をたくさんもらいました。今は新型コロナウイルスの影響で思うように人と会えない日々なので、こうしたオンラインで意識が高い人と出会える機会は貴重だと思います。

八尾:お二人がほとんど言い尽くしてくださったんですが、付け加えるならコミュニティの中で学べるのがタリキャンプのいいところだと思います。一人で勉強しようとしたけどやり方がわからず悩んでいる人にとっては特にいい機会になるし、繋がりもできるんじゃないかと思います。

―率直な意見をたくさん聞かせていただき、ありがとうございました!これから動き出す皆さんの事業も応援しています(^^)

 

〜タリキャンプ第2期募集中!〜

第2回、開催決定!

■対象
★取り組みたいテーマは決まっているけど、使える知識や経験がない
★ビジネス書やメディア以上の深い実践的な知識がほしい
★実際に始めるときのために今練習しておきたい

 

■期間(全6回)
8/8(土)〜9/19(土)の土曜日13:00-15:00(お盆は除く)

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interviewer / writer
田坂日菜子

島根を愛する大学生。幼い頃から書くことと読むことが好き。最近のマイテーマは愛されるコミュニティづくりです。