【パソナの人に聞いてみた・続き】実際、社会問題ってどうやって解決するの?
インタビュー

【パソナの人に聞いてみた・続き】実際、社会問題ってどうやって解決するの?

2017-05-26
#地域・まちづくり

取り組む問題の選び方

―さて、社会問題とは?という話から、具体的な解決エピソード、それに付随する嬉しかったことなどをお聞きしてきましたが、まだまだ社会問題ってこの世に溢れていますよね。その中で、「これは取り組む」「これは取り組まない」という取捨選択は、どのようにされていますか?

加藤 取り組めるところから取り組む。身近にあることで、会社としてインパクト出せそうとか、自分として貢献できそうというところからですね。社会問題は人の数だけあると思ってます。

鹽井 それ以上かもしれない。(笑)

加藤 粛々と淡々と取り組む、というのをあと50年くらいやっていこうかな、と思ってます。(笑)

出来るところから、というのはすごく大事で、貢献できないと凹むし疲れてしまいますね。でも身近に貢献できて喜ばれると、嬉しいからもっとやろうとなる。そうやって色んなことをやっていくうちに、自然とできることが増えていく。

八年前からこの仕事をしていますが、出来ることの幅と深さは徐々に広がっていますね。積み重ねが大事だと実感しています。イチローみたいな。(笑) 職人みたいな感じです。まさに「社会課題解決職人」。なので、まだ8年なので、あと50年くらい続ければ職人の領域にいけるかもしれないと思っています。

鹽井 私も出来ることをまず取り組む。あとは直感ですね。「これ!」って思ったものにまずは取り組んでます。好きと思ったものじゃないと気持ちが入り込まないので。「これ、やりたい!」と自分で意思決定出来たものが、結局自分の中で一番課題と感じたものなんだろうな。

加藤 僕も元々無関心層なんです。やっぱり社会問題に携わるかどうかって、出会うきっかけがあるかどうかだと思います。オギャーって生まれた時はみんな無関心だけど、いつか気付く瞬間がくる。

やってる人からしてみたらもっと仲間ほしいな、って思うんだけど。どっちみちどこかのタイミングで携わることになるから。

関心持ってない人がいつの間にかしれっと社会問題の解決に関わっているという仕組みづくりとか、そもそも社会問題が起こりづらい状態を作っておくことが大事だよね。

―そうですね。社会問題が起こりづらい状態を作りつつ、起こってもすぐに解決される仕組みがあるのが理想だと思っています。

加藤 マクロすぎる視点から考えてもよく分からなくなるので、そういう価値観を持っておきながらも、やることは目の前のことに粛々と淡々と取り組む、と。そこでやってると忙しくなったり、疲れたり、目的失ったりするフェーズに入ることもありますが、その時に「そもそも何のためにやっているんだっけ?」とマクロを振り返って、「あ、そうだ、こういうことがしたかったんだ」と思い出してまた戻っていくと。これだけやっていれば大丈夫だと思います。

―なるほど、大事なのは行き来なんですね。今日は興味深いお話ありがとうございました!

※この記事は株式会社パソナの加藤様、鹽井様、宮田様、眞部様のご協力のもと作成されました。

インタビュワー:中村多伽(taliki)

 

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