【パソナの人に聞いてみた】社会問題ってどうやって解決するの?

パソナ流!?社会問題の解決方法

―実際やられていることは具体的にどういう課題に対してどういう解決手段なんですか?

鹽井 もともとカンボジア部を作ったのは、Sui-Johというアパレルブランドがきっかけでした。彼らは「もっと多くの人にカンボジアでもいいものが作れることを証明したい」と思っていました。でも、現時点では日本には進出する余裕はない、という話を聞いたんです。じゃあ私日本側にいるし何かできることないかなって考えて、「代わりに日本でSui-Johを知ってもらえる活動をします」って。(笑)

そこで毎月定期的にイベント開催していたら、今度は一緒に組んでいく団体さんとお話することが増え、「なかなかリアルな場で発信する場所がないんです」とか、「東京場所代高くて借りられなかったり、採算が合わなくて実施できないんです」と聞く機会が増えました。そこで「これは大変だ!継続的にやらなきゃ」ということで、毎月1、2回定期的にやって今3年目になります。

また、その中で留学生が来てくれるようになって、話していたら、「就職って日本で出来ないんですか?」とか、「思っていたのと全然違う仕事をやらされるんです、しかも会社に行くと机がない日もあるんです」ということを聞き、今留学生のサポートに力を入れていこうと思っているところです。

最近は、学生団体の学生さんから「カンボジア就職、新卒でしたいんですけどこれって正しい選択なんでしょうか」とか、「支援のために300万円集めなきゃいけないけど集まってなくて・・・」など色んな相談を受けて、「これはこうした方がいいな」とか「私たちにはこういうことが出来る」ということを組合わせて、今サポートしていっているという感じです。

パラレルキャリアという形で、本業と合わせて活動させていただいているのですが、本業のお客様にもカンボジアのお話はしています。(笑)

イベントに来てくれるクライアントも結構いたりして、予想に反して社内外ともに応援してもらっています。

私の思いとしては、カンボジアに全く興味のない方や、「まだまだカンボジア=途上国、地雷、内戦」みたいなネガティブな印象を抱いている方々のイメージを変えたいんです。そこで社内やクライアント様に対して出来ることが、イベントにご参加頂き、興味を持ってもらうことなのかなって思っています。

加藤 最初に興味を持ってもらうためのハードルを下げることって戦略的にもすごく重要なんですよね。だって「一緒にイベント来てくださいよ!」って若手の社員に誘われたら僕らなんかは嬉しいじゃん。そこでカンボジア料理出されるわけよ。美味いと。ビール飲むじゃん。美味い。そうなったら勝ちだよね。(笑)

鹽井 そう。(笑)いっつもまずはカンボジア料理屋さんにお連れして、ご飯の美味しさを理解してもらってから後日アポとって必死にプレゼンするんです。(笑)

―無関心な人たちに対するハードルの下げ方は何でもいいんですね。(笑)

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