「新たな生態系をつくる」タリキチとは?
―どんな学生に来てもらいたいですか?
説明会を毎日開催しているのですが、毎回「強くて優しい人を増やしたい」と言っています。
思考力、知識、やり切る力などの「強さ」と、相手の背景まで理解し、本質的に何が求められているのか考える「優しさ」を身につけ、京都だけでなく日本、世界で活躍できる人材になれるようなプログラムを用意していますので、それを手にする努力を惜しまない人は大歓迎ですね。
―学生たちは、タリキチプロジェクトが終わった後はどのような活躍が出来るのでしょう?
基本的に自由に羽ばたいてくれ!と思っています(笑)
タリキチプロジェクトに興味を持った時点で、すでに人の笑顔を増やす幸福感を知っていると思うので、存分に身に着けた力を発揮してほしいですね。
ただ、「本質的であること」は追求し続けていてほしいなと思っています。
例えば社会貢献と言うと「社会貢献なんだからお金をとるな」とか「人を笑顔にするって言ってる人はゆるふわ」とかよく言われるんですよね。
しかし、継続性を担保するためには安定したマネタイズのモデルが必要ですし、インパクトを出すために優秀な人を仲間に入れる必要があります。
ビジネスモデルそのものでは収益性が低い場合が多い中で、泥臭く勝ちパターンを見つけ資金を集める気合いも必要です。
「社会貢献の一手を担っていないビジネス」というのは突き詰めると人に求められていないということだと思いますし、全てのビジネスマンは長期的なビジネスに不可欠である持続可能な社会をつくる責任があると思っています。
このような資本主義社会の中での様々な葛藤や矛盾に真っ向から挑戦する、本質への貪欲さは常に持って活動してほしいし、私も絶対に忘れたくないと思っています。
―なるほど。そのように社会貢献に強い意欲を持つ中村さんの源はなんですか?
うーん。実はめちゃくちゃシンプルで、ただ単純に「生まれてこなければよかった」と思う人がいたら嫌なんですよね。
自分も嫌でしょ、「ああ、今日も一日頑張って生きなきゃ」とか思いながら朝起きるの。
そう思ってる人が少しでも減るような活動をしている人を全力で応援したいし、社会にも応援される仕組みを作りたいし、それを成し遂げた彼ら自身や応援した周りの人びとが笑顔になれたらいい。
そしてそれが世界にとって当たり前であってほしい。
―素敵ですね。最後になりますが、これを読んでいる人々にメッセージをどうぞ。
読んでくださってありがとうございます。
日本も、世界も、必ずいつか破綻しますし、犠牲も必ず生まれますし、正義なんて存在しません。盛者必衰です。
でもみんな生まれてきてしまった訳ですから、死ぬまであと何日か何年かわかりませんが、楽しいと思えた日や、「生まれてきてよかった」と思える人が多くいるに越したことはないと思うんですよ。
なので、現状の問題を解消することはもちろん、いつ破綻のサイクルが来ても、課題が自然と解決されていく仕組みづくりをしたい人はぜひタリキチに遊びに来てください!お待ちしてます。
―ありがとうございました。
ありがとうございました!
インタビュワー:taliki編集部
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