やらない善よりやる偽善。政治家志望が考える発展とは。
今、日本人の大学生に伝えたいこと
―今、ネパールと比べて、日本に対して思うことはありますか?
ネパールの人たちは気楽で、肩の力を抜いてるので、日本人にももっと余裕を持って、今この瞬間を楽しんでほしいです。
一方で、大学生とかには、自分の社会に問題意識をもって「これからの日本を引っ張っていくのは俺だ!」という気概が必要だと思ってます。
―ヨシキくんがそういう危機感を感じるのはどうして?
例えば、バングラデシュのような、ほかの国とか行くじゃないですか。
すると、その場所にいるだけで「発展がすごい」と肌で感じるんです。
ビルがすごい勢いで建てられている景色や、人や雰囲気とか大学生の頭の良さを見て、「相当この国これから発展していくんだろうな」と思ったとき、ふと”気迫”みたいなものを感じたんですよね。
すごい勢いで後ろから追いかけられているような。けど、日本人は気付いてないんですよ。
―なんで気付けていないんでしょう?
チャレンジするのが怖いというのもあるんですが、レールが敷かれていると思ってますよね。
日本の現状に何も危機感を抱かない。
自分の親の世代の人たちはその安定に乗っかっていれば大丈夫だったから、問題がないように見えるんです。
でも20年後、30年後同じことが言えるかというと、今の日本の状況的に、そんなことはないと思っています。
―日本はこのままだったら、国際的な競争力という意味で皆が当たり前だと思っていた幸せが失われるかもしれない。でもそれに日本人が気付いていないというのが、ヨシキくんの中で問題意識としてある、ということ?
そう。
あとは、大学生として何でもできる時間があって、勉強できる、活動もできる。
そんなリソースがこれだけ揃ってるのに、それを活用しないのが勿体ない!
大学生は人生を決める四年間だと思っています。ここでどれだけ出来るかで、人生が変わる。
日本人と同じリソースを今ネパールやバングラデシュの学生に与えたら、彼らがどれだけのことをしてくるのか、と想像すると、本当に色んなことに挑戦しないのは勿体ないですね。
自分の未来は自分で決めるものだから。
今見えてる三つか四つの選択肢以外にも、選択肢なんて無限にあって、主体的に選択肢を広げたり作ったりするべきだと感じています。
―なるほど。私のイメージだと、今の大学生にとって「挑戦するのが嫌い」というよりも、「やり方がわからない」とか「わからないから面倒くさい」というのが大きいのかな、と。今まで色んな成功体験をしてきたヨシキくんから、どうやってチャレンジしたらいいのか、どうやってコネを作ったらいいのか、などのアドバイスやコツなどを教えてください。
まず、アクションを起こすことを難しく考えすぎなんだと思います。
「今まで世の中になかったものをやらなきゃいけない」とか、「すごいことをやらなきゃいけない」とか。
でも、僕らが思いつくことなんて、大抵もう既に誰かがやってるんですよね。(笑)
だから新しいことなんてなかなか思いつかないし、思いついたとしても実行するのはすごく大変。
例えば、僕の募金活動なんかは良い例なんですが、正直、募金活動は誰でも出来るじゃないですか。
そこに、「大人数でやる」という僕なりのスパイスを加えただけなんです。
そんな形で、まずは誰でも出来ることをやってみて、そこにちょっとした自分なりの付加価値をつけてあげるだけで、すごく面白いプロジェクトになったりするんですよね。
あと、人との繋がりは確かにとても大事です。
それを作るには、まずは情報発信をすることだと思います。
自分がどういうことを考えているのかとか、どういうアクションをした、とかを発信し続けていると、絶対どこかに共感してくれる人がいる。
そうして続けていくと、”自分のイメージ”みたいなものが作られていって、興味のある人が話しかけてくれるようになる。
そうやって自然と輪が広がっていくし、アクションを起こしていく中で関わる人も確実に増えていって、繋がりがいつの間にか出来ていくんです。
―やってみないとわかんないことが99%ですもんね。
うん、99.3%ですね。本当にほとんどわからないです。
―いや、その0.3%よくない?(笑)
→ 一歩踏み出したい人へのエール
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