さるを倒す「子カニ」社長。猿蟹合戦から学ぶ社長の心得

さるかに合戦を読んで「子ガニは社長向きじゃん!」と驚いたので記事を書きました。あらすじ及びポイントをまとめました。

あらすじ(参照:Wikipedia)

カニがおにぎりを持って歩いていると、ずる賢い猿が、拾った柿の種と交換しようと言ってきた。カニは最初は嫌がったが、猿が「おにぎりは食べてしまえばそれっきりだが、柿の種を植えれば成長して柿がたくさんなりずっと得する」と言ったので、カニはおにぎりと柿の種を交換した。

カニはさっそく家に帰って「早く芽をだせ柿の種、出さなきゃ鋏でちょん切るぞ」と歌いながらその種を植えた。種が成長して柿がたくさんなると、そこへやって来た猿は、木に登れないカニの代わりに自分が採ってやると言う。しかし、猿は木に登ったまま自分ばかりが柿の実を食べ、カニが催促すると、まだ熟していない青く硬い柿の実をカニに投げつけた。カニはそのショックで子供を産むと死んでしまった。

カンカンに怒った子カニ達は親の敵を討つために、猿の意地悪に困っていた栗と臼と蜂と牛フンを家に呼び寄せて敵討ちを計画する。猿の留守中に家へ忍び寄り、栗は囲炉裏の中に隠れ、蜂は水桶の中に隠れ、牛フンは土間に隠れ、臼は屋根に隠れた。そして猿が家に戻って来て囲炉裏で身体を暖めようとすると、熱々に焼けた栗が体当たりをして猿は火傷を負い、急いで水で冷やそうと水桶に近づくと今度は蜂に刺され、吃驚して家から逃げようとした際に、出入口で待っていた牛のフンに滑り転倒する。最後に屋根から落ちてきた臼に潰されて猿は死に、子カニ達は見事に親の敵を討った。

絵:辺境

原体験を持っていること

子カニは、親をずる賢い猿に殺されています。子カニにとっては、猿をやっつけることは非常に大きい動機になります。
👉他の誰でもない自分が、自分の人生のリソースを割いて何をやるか、という際に、社長には、何かしらの強い原体験があります。自分だからこそやる必然性がある、という事は、苦しくても、上手くいかなくても、やり続けられる原動力になることが良くあります。

仲間を巻き込めること

子カニは、栗、蜂、牛フン、臼の4者を口説いて自分の味方にしました。4者にとってもずる賢い猿という共通の敵がいることと、その猿に親を殺されている事からも子ガニがやっつけようとしている事に理解を示し、実行部隊を担いました。
👉経営においても、ビジョンや戦略があってもチームが集まらない難しさ(通称:採用の壁)があります。この物語の場合のインセンティブはプラス(報酬)ではなくマイナス(猿の意地悪)の解消でしたが、何かしらのインセンティブを示し、それぞれ異なる役割の人をチームに入れることで、本来の目的を達成する体制を整えられます。

戦略を描き目的(KGI)を達成できること

子カニは、さるをやっつける際の実行部隊ではありませんでした。あくまでも、猿をやっつけた実行部隊は栗、蜂、牛フン、臼の4者です。しかしながら、一番重要となる戦略を描いています。その上、実際に実行をして目的を達成しました。
👉社長は事業のビジネスモデルやスキームを描く必要があります。事業の構想は必ず自分が出来ないといけません。企業経営においては必ずしも実行を自分自身で行う必要はありません(とはいえ、創業したばかりの企業では仲間がいないため、実行は社長自身が行う必要があるのですが)。

原体験を持つことは必須ではないですが、構想を描く事とチームを集められることは、特に社長にとっては必須の要件でした。さるかに合戦からも社長との共通点(?)を見出すことができましたね。社長になりたい方は腰を据えて構想を練ってみてはいかがでしょうか。

 

書き手:辺境


大手IT企業で海外事業の経営企画・経営管理を8年勤めたのち、マーケティング系スタートアップにてバックオフィス全般を担当し、その後talikiにジョイン。世界一過酷なレースと呼ばれるサハラマラソン完走したほか、キリマンジャロ山登頂、ソマリランド訪問や南極訪問をしてきたアウトドア派。に見せかけて実はインドア。ドゴン族、読書、料理が好き。