【後編】BEYOND2025「再分配のはじまり」を開催しました!
前編ではBEYOND2025のテーマやDay1のコンテンツをお伝えしました。後編では、Day2の様子や来年開催のBEYOND2026についてご紹介します。
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【BEYONDとは】
『BEYOND』は、社会課題解決に取り組むプレイヤーを支援する株式会社talikiによる、国内最大級のソーシャルカンファレンスです。2018年から過去8回開催し、延べ2700名以上の方に参加していただきました。9回目となる今回は京都市・京都リサーチパークとBEYOND実行委員会を設立し新体制での開催となりました。
今年のテーマ「再分配のはじまり」について、社会起業家・非営利団体・投資家・民間企業・行政・学生などの各セクターを超えて共に考えました。


ステージコンテンツ(DAY2)

もくじ
トークセッション「慈悲ではない、財務リターン絶対視を超える金融とは」
金融プレイヤーでありながら、社会課題にリソースを流すための仕組みづくりを工夫してきた高橋 一朗氏、三浦 美樹氏、山中 礼二氏、星 直人氏による議論が行われました。社会課題解決と財務的持続可能性を両立させる新しい金融の形や、「慈悲による寄付」と「純粋な財務リターン追求」という二項対立を超えた金融のあり方を模索しました。
議論の中の「インパクトスタートアップという言葉がなくなって、社会性と経済性の両立が当たり前になればいい」や「単一の解はない」という言葉が印象的でした。
〈登壇者〉※写真左から
KIBOW社会投資ファンド 代表パートナー・グロービス経営大学院 教員 山中 礼ニ氏
一般社団法人 日本承継寄付協会 代表理事 三浦 美樹氏
西武信用金庫 理事長 髙橋 一朗氏
一般社団法人インパクトスタートアップ協会代表理事 星 直人氏

トークセッション「行政による社会課題への再分配実践論」
普段から行政の立場で社会課題解決に取り組む恵良 陽一氏、福田 志織氏、西井 正樹氏、松尾 彩佳氏、そして民間の立場で行政と連携する石塚 理博氏が登壇し、各自治体が持つリソースや制度、そして民間との新しい関係性について語り合いました。
行政は税金だけでなく、道路・公園・データなど多様なリソースを持ち、民間と共有することで社会課題解決が可能であること、行政にとって民間との協働は「支援」ではなく「生存戦略」になりつつあるというお話はとても印象的でした。
〈登壇者〉※写真左から
デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社 シニアマネジャー 石塚 理博氏
神戸市 新産業創造課 福田 志織氏
岡山市 政策局 事業政策課 課長補佐 西井 正樹氏
福岡市 創業支援課・創業推進係長 松尾 彩佳氏
京都市 グローバルスタートアップ課長 恵良 陽一氏

COM-PJ FINAL PITCH
2025年6月から開始した京都リサーチパーク株式会社とtalikiによる社会起業家支援プログラム「COM-PJ(コンプロジェクト)」。その参加者が、審査員による審査ありのスタ-トアップピッチ「STARTUP PITCH」とオーディエンス投票ありの事業ピッチ「オーディエンスピッチ」に分かれ、3ヶ月間の成果を発表しました。審査員からは「多様なフェーズにいる登壇者のみなさんから、壁に当たっても進み続けるパワーが伝わり、心打たれました」などのコメントをいただきました。

〈登壇者〉※発表順
【STARTUP PITCH】
・高齢者の暮らしを支えるまちづくり ~ ケアモビリティー×テクノロジーの可能性~
合同会社ReeveSupport 代表 三澤 由佳氏
・どこでも誰でもできる!排水からの資源循環
株式会社Nocnum 代表取締役 大森 美紀氏
・次世代のブカツ事業
神戸大学起業部 Plastruclub 代表 森下 日菜子氏
・高齢者の生きがいを取り戻す「はなまるチャレンジ」
株式会社クリエスタ 代表取締役CEO 青山 晃広氏
・障がい者雇用「義務」を企業の「成長エンジン」に変える革新的サービス「MEDIAVOLT」
株式会社root64 代表取締役 谷口 佳穂氏
【AUDIENCE PITCH】
・家族会議に特化した高齢者見守りサービス
Daigasガスアンドパワーソリューション株式会社 橋本 貴範氏
・やさしさが循環する社会へ 新しい家庭サポートサービス
株式会社L7 代表 村山 誉主矢氏
・妊婦見守りアプリLumoMama:)
Milda Ponto 代表 中村 有希氏
・子育て支援を贈る、届けるサービス『aile(エール)』
「aile(エール)」 安東 和羽氏
・アトピー性皮膚炎の小学生向けかゆみを抑えるインナーシャツ開発事業
神戸大学起業部 SkinNotes 北野 まどか氏
・こどもの「やってみたい!」を社会で応援する仕組み
TeMicca! 代表 ふじい のぞみ氏
・メンタルヘルスの総合代理店
横矢 あゆね氏
・発達障がいグレーゾーン児童生徒の学習環境構築
Hazama 代表 遠矢 勇輝氏
〈審査員〉※写真左から
五常・アンド・カンパニー株式会社 田中 はる奈氏
KIBOW社会投資ファンド・グロービス経営大学院 代表パートナー 山中 礼二氏
西武信用金庫 理事長 髙橋 一朗氏
株式会社うむさんラボ 代表取締役 比屋根 隆氏

〈各賞の詳細・受賞者〉(順不同)
審査員賞(審査員の評価点数が合計で最も高得点だった方に授与 ※審査対象はスタートアップピッチのみ)
障がい者雇用「義務」を企業の「成長エンジン」に変える革新的サービス「MEDIAVOLT」
株式会社root64 代表取締役 谷口 佳穂氏

オーディエンス賞(最終投票の中でもっとも投票数が多かった方に授与 ※審査対象はオーディエンスピッチのみ)
アトピー性皮膚炎の小学生向けかゆみを抑えるインナーシャツ開発事業
神戸大学起業部SkinNotes 北野 まどか氏

COM-PJ賞(COM-PJの三原則「giverであろう、妥協しない、素直に頼ろう」を体現された方に授与)
子育て支援を贈る、届けるサービス『aile(エール)』
安東 和羽氏

KRP賞(KRPのミッションである「京都からの新ビジネス・新産業の創出に貢献する」に絡め、新ビジネスとしての今後の成長を期待する方に授与)
どこでも誰でもできる!排水からの資源循環
株式会社Nocnum 代表取締役 大森 美紀氏

京都市長賞(地域や社会にインパクトを生み出すことが期待される方に授与)
次世代のブカツ事業
神戸大学起業部Plastruclub 代表 森下 日菜子氏


全体ワークショップ「あなたの命、どう使う?」
瞑想を通じて自己と向き合い、遺言書を作成するワークショップ。
参加者は暗闇の中で自分の呼吸に集中し、情報過多な社会で「何も考えない時間」を過ごしました。
BEYONDでの学びを振り返り、自分の想いや大切にしたいものを見つめ直す、静かで貴重な時間となりました。
〈登壇者〉
浄土真宗本願寺派 玄性寺 17代目若院 霊河 太樹氏


トークセッション「共に歩む、再分配のはじまり」
カンファレンスの締め括りとして、社会課題の解決に挑む最前線の実践者たちが登壇しました。セッションでは登壇者の言葉に会場が皆涙を流す場面も。「つらくてもやり続けることがすごく大事。世の中に必要とされている事であればだれかが絶対に助けてくれる」という言葉がとても心に残りました。社会課題に取り組むすべての人に感動と勇気を与える、BEYOND2025の締めくくりにふさわしいセッションとなりました。
〈登壇者〉※写真左から
株式会社taliki 代表取締役CEO / talikiファンド代表パートナー 中村 多伽
公益財団法人Soil 代表理事 久田 哲史氏
こども政策シンクタンク 代表取締役/社会起業家 白井 智子氏
株式会社うむさんラボ 代表取締役 比屋根 隆氏


出展ブース(DAY1&2)
社会起業家や非営利団体、起業家支援セクターやスポンサー企業の事業紹介・ソーシャルプロダクトの展示が行われたブースエリア。実際に話し、体験しながら社会課題解決を知ることができるこのエリアでは多くの参加者が訪れ、新たな出会いがいくつも生まれていました。
NPO・一般社団法人のブースでは、今年から始まった応援チケットでの寄付が行われていました。また、フードブースではヴィーガン寿司、規格外野菜を活用した特性カレー、甘納豆づくりで用いられる技術を活用したお菓子など、普段はなかなか食べる機会が少ない食べ物が提供され、どれもおいしく参加者の皆さんにも大好評でした。
〈社会起業家ブース〉
・食を通して、社会とつながる「Brown Pistachio Syrup(ブラウンピスタチオシロップ)」|Fease
・社会をすべて、子どもたちのワクワクに 「あすいく」|株式会社あすいく
・10代の犯罪を減らす「HIGH HOPE」|ICHI INC.
・親を頼れない若者に新たな住まいの選択肢を提供する「若者支援型共同住宅」|合同会社セブンスターズ
・審査に不安がある人も安心して暮らせる賃貸「コシツ」|Relight株式会社 / NPO法人Relight
・リハビリをアソビに「デジリハ」|株式会社デジリハ
・森林活用の伴走サービス「森林カルテ」|森庄銘木産業株式会社
・地方での移住支援(仕事・住まい・事業支援)「ロカキャリ」|きら星株式会社
・寄付で人を応援し自然に優しい電力を供給する「テラエナジーでんき」|TERA Energy株式会社
・教員不足解消に貢献する公立学校専門の求人サイト「ミツカルセンセイ」|合同会社Quicken.
・あらゆる廃棄物を「炭化」し、素材に変える。〜Zero Waste , Create Everything〜「.Garbon」|株式会社Gab
・コミュニケーションと筋トレでふたりの心地いいセックスを可能にする「tawagramサロン」|株式会社Unwind
・使用済み竹割り箸を再利用したオフィス家具「TAKEZEN TABLE」|株式会社TerrUP
・親の孤独孤立を解決する伴走支援サービス「チルディッシュ」|株式会社OhMyFamily
・すべての子どもにやさしいホームを「ALLHOME」|合同会社トンボ
・畑の廃棄ロスをダブルテクノロジーで価値に「Purelution」|株式会社Kukulcan

〈NPO/一般社団法人ブース〉
・環境にも、人にもやさしい再生パソコン「エシカルパソコンZERO PC」|一般社団法人Welcome Japan/ピープルポート株式会社
・出会い、つながる!ろう・難聴児対象のオンライン教育サービス 「サークルオー」|NPO法人Silent Voice
・死にたく思い詰める時の居場所づくり 「京都自死・自殺相談センター」|認定NPO法人 京都自死・自殺相談センター
・摂食障害になっても「大丈夫」と思える社会をつくる|一般社団法人Allyable
・悩む少年少女が生きたいと思える社会を。寄り添わない支援。 「第3の家族」|認定NPO法人第3の家族
・メディアとコミュニケーションで日本の離島と世界をつなぐ 「離島経済新聞社」|認定NPO法人離島経済新聞社
・子育て家庭の暮らし全体をオールインワンでサポート 子育て家庭のまるごとサポート「まるサポ」|認定NPO法人ノーベル

〈フードブース〉
・東京初のヴィーガン寿司専門店「Vegan Sushi Tokyo」|株式会社ブイクック
・規格外野菜を使用した一次産業におけるフードロスを、無くす 「himeru spicecurry」|株式会社kitasu
・甘納豆を世界に誇れる食文化へ 「古くて新しい種の菓子ブランド『SHUKA』」|有限会社斗六屋/SHUKA


〈協賛ブース〉※社名あいうえお順
・海士町
・京都市
・神戸市・兵庫県
・西部ガスホールディングス株式会社
・株式会社スタートアップクラス
・西武信用金庫
・株式会社中国銀行
・TIS株式会社
・パーソルキャリア株式会社
・株式会社日立社会情報サービス
・福岡市
・ももたろう・スタートアップカフェ(ももスタ)


VCスクランブル(DAY1&2)
社会起業家とVC担当者との壁打ちセッション「VCスクランブル」を開催しました。全国から集まった豪華VCのキャピタリストに資金調達や事業の相談をすることで、新しい視点や気づきが生まれる、社会起業家にとって実りのある時間になりました。
〈参加キャピタリスト〉※社名あいうえお順・敬称略
・株式会社ANOBAKA シニアアソシエイト 小田紘生
・Incubatefund Associate 田中洸輝
・SGインキュベート株式会社 管理部長 岩永葉子
・株式会社ガイアックス スタートアップスタジオ事業部マネージャー/投資担当者 田村悠馬
・KIBOW社会投資ファンド プリンシパル 松井孝憲
・株式会社京信ソーシャルキャピタル 投資部 中出翔
・京都キャピタルパートナーズ株式会社 パートナー 河野慎吾
・京都キャピタルパートナーズ株式会社 ディレクター 村田義樹
・QXLV(クオンタムリープベンチャーズ) アソシエイト 高井志保
・Skyland Ventures株式会社 木下慶彦
・スパークル株式会社 代表取締役 福留秀基
・瀬戸内と 共同代表 藤田圭一郎
・株式会社TeamMake Capital パートナー 松永和晃
・南都キャピタルパートナーズ キャピタリスト 山本尚矢
・Beyond Next Ventures株式会社 シニアアソシエイト 矢藤慶悟
・株式会社メドレー オープンイノベーションパートナー 藤本修平
・ユナイテッド株式会社 投資事業本部キャピタリスト/マネージャー 小畑暁史
・ユナイテッド株式会社 投資事業本部キャピタリスト/マネージャー 八重樫郁哉


Executiveエリア
社会起業家、投資家、スポンサーなどの限られた方々が快適な場所でクローズドにネットワーキングや商談を行えるExecutiveエリアを設置しました。エリア内では決裁者同士の活発な交流が行われ、有益な出会いの場となりました。また、Executiveエリアでは社会起業家によるエシカルな食べ物・飲み物が提供され、飲食を楽しむ姿もみられました。
BEYOND初の試み
【応援チケット】
今回のテーマである「再分配」をBEYONDの場全体で体現する初の取り組み「応援チケット」企画を行いました。「応援チケット」を1人1枚(500円分)参加者にお渡しし、共感したNPO・一般社団法人のブース出展者に応援の声と共にチケットを届けてもらい、集まった枚数分の金額を実行委員会より各団体の皆さんに「賞金」としてお渡しする企画です。
「応援チケット」の使用方法▼
各ブースには、団体が取り組む社会課題の現状(Before)が描かれたボードが展示されていたのですが、実はこのボードには、ある面白い仕掛けが施されていました。ボード全体がシール状になっており、参加者が応援チケットを渡す際に、その一部を剥がせるようになっていたのです。
応援チケットを渡す人が増えるごとに、ボードのシールが少しずつ剥がれ、次第に「課題が解決された希望の未来(After)」の姿が現れる仕組みになっていました。
「応援する人が多いほど、希望の未来に近づいていく」という“再分配”の在り方を、参加者自身が体感できる企画として、多くの方に応援チケットをご利用いただきました。


【プレイベント】
BEYOND2025本番に先駆け、東京・福岡・宮城・京都の4都市でプレイベントを計5回開催し、計241名の方にご参加いただきました。トークセッション、ピッチ、交流会など、多彩な企画を通じて、BEYOND当日の学びを深めるための事前インプットや、新たな仲間とつながる機会を創出することができました。
・東京
・福岡
・仙台
・東京#2
・京都
【サイドイベント】
BEYOND2025に共感したパートナー企業/団体に13個ものサイドイベントを開催していただきました!
社会課題やNPO、経営などにまつわるテーマをはじめとし、多様なイベントが開催され、BEYOND参加者たちの交流の場となりました。
〈サイドイベント一覧〉









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私たちができる再分配とは
参加者アンケートでは、「社会課題解決のホットスポットだった。」「学びと課題認識ができた濃密な内容でした!」「セッションを聞いて起業家としての思いやなぜ自分が今までやってきたのかという感覚を思い出せました。投資家さんとの繋がりも得られて大変満足です。」などのお声をいただきました。「#たりきびよんど」のハッシュタグでも参加者の皆さんに感想や意見から、当日の雰囲気が感じていただけます。
BEYOND2025は、実行委員会を設立してから初めての開催となり、応援チケット制度の導入など新たな試みも加わったことで、昨年よりさらに充実した内容をお届けすることができました。社会起業家だけでなく、自治体や企業など多様なセクターの方々にご参加いただき、「私たちにはどのような再分配ができるのか」を共に考えられたことを嬉しく思います。今後も、立場や業界など、あらゆるセクターの垣根を越えて社会課題に取り組む仲間として、議論を重ね、協力し合いながら一歩ずつ前進していけたら幸いです。
ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。BEYOND2025が皆様にとって、それぞれの歩みを進める力となれば幸いです。
今回お越しいただいた方も、残念ながら参加できなかった方も、次回のBEYONDでお会いできることを心より楽しみにしています。

BEYOND2026の開催日が決定!

日程:2026/10/30(金)~2026/10/31(土)
場所:京都リサーチパーク
次回も社会課題解決に向けた対話と共創の時間を皆様とともに過ごせることを楽しみにしています。
それでは、BEYOND2026でお会いしましょう!
【BEYOND2025】
主催:BEYOND実行委員会(株式会社taliki / 京都市 / 京都リサーチパーク株式会社)
公式ウェブサイト:https://beyondtaliki.info/
公式SNS:https://x.com/beyondkyoto
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