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【シリーズ第二弾】小さな光が集まるとき―社会課題解決に、まず必要なことは?

吉牟田 真之 2017年12月15日
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吉牟田真之

カンボジアで学校を2校建てた後、talikiに参加。参加する団体全てで猿キャラを欲しいままにしている。talikiではヒゲ枠も掌握するため、あご髭を養生中。

社会課題について深く考える中で、結局「社会で今何が起こっているか、社会がどう動いているかを知り、どういった社会が自分にとって、みんなにとって良いか考え、行動する」ことが不可欠だと思うに至り、talikiの活動が本当に意義あることだと思えてきた吉牟田が、その理由を三回に分けてお話しするコラム、第二弾です。

前お話ししたことカンボジアで小学校建設をした時に、カンボジアの教育格差の裏には、問題が問題を呼ぶ複雑な相互作用(闇)があることを感じてしまった。)

カンボジアから帰って考えたこと

カンボジアから帰って、頭の中を整理したり、調べ物をしたりして、カンボジアの問題について頭で考えてみましたが、どんどん混乱していくだけでした。

世の中には問題の根本をすぐに見極めることのできる人もいるかもしれませんが、

僕にはとても無理でした。

カンボジアでの小学校建設が根本的な解決に繋がっているかという話をしましたが、問題の根本を誰でもそんな簡単に掴めたら、社会課題は多分もっと簡単に解決されています。

 

問題の根本とかって、

半年とか一年、もしくはもっと長く、現地で色々なものを見て、やっと見えてくるものなんだろうな、

って思いました。

そんなに長い時間現地に行って情報を集める、時間やお金はいつもあるわけではありません。

 

でも、自分の行動を決めるときにはできるだけちゃんとしたことをしたい、問題の根本にできるだけ近いところに取り組みたい。

「ここから始めたらいいんだよ」って誰かが言ってくれたらとっても楽なんだけど、そんなことを教えてくれる人なんて滅多にいないので、自分で探さなくちゃいけない。

 

「問題の根本にできるだけ近いところに取り組みたい、でもそれがどこかわからない。」そんな状態でしばらく生活していました。

 

もしかしたらこういう人って他にもいるんじゃないかなと思います。

そうした中で、実際に社会課題に向き合って世の中を変えようと取り組んでいらっしゃる人たちと出会ったことがきっかけで、あることを感じ、まずは自分の生活を見直してみようと思いました。

周りの人が教えてくれたこと

何を感じたかというと、世の中を変えようと思っている人たち(出会ったのは僕と同世代くらいの人たち)は、自身の生活がきちんとしているということでした。

例えば、自分や周りの人が差別的な言葉を言っていないかにいつも気をつけていたり、日本の政治にとっても詳しかったり、ご飯を残さなかったり。

なんできちんとしているのか考えると、みなさん「世の中を変えるのは私だ」ってちゃんと認識しているんじゃないかなって思いました。

「世の中を変えるのは私だ」とかって言うと、革命的な感じを受けるかもしれませんが、自分の友達に対してとか、SNSで発信する相手に対してとかそういったレベルで、自分が問題を生まない、問題があることを感じたら自分が解決するんだということを意識して、実践できているんじゃないかなと思いました。

 

根本的な解決について考えていましたが、自分の周りの問題に敏感になること、自分が正しいと思ったことを自分がやっていくことがまず第一歩で一番大切なことだと気づいたんです。

 

当たり前のことを言っていると思われる方も多いでしょうが、僕がここにしっかり実感を持てたのは本当に最近のことでした。

自分の生活から価値観から、一つ一つの行動から見直していくと、自分と他者との関係も次第に豊かになっていくはずです。

単純な話ですが、こう考えて人と関わる人が増えたら、そのコミュニティは豊かになっていきます。

 

この話と社会課題との繋がりがなかなか見えないかもしれませんが、社会課題も結局、関わりの深さはそれぞれ違っても、人間同士の関わりが生んだものが大多数なような気がするんです(自然災害とかはちょっと違うかもしれませんが)。

 

問題だらけの社会は、確かに全体的に見れば闇ですが、

自分との関わり、自分の周りの世界にある身近な問題からまず目を向けて見る、意識的になってみると、自分の周りはとりあえず明るく変えていくことができるということに気がついたというか、自分の中で納得したんです。

このことを全員が心がけたとすれば、宇宙から見た夜景のように闇の中にもポツポツと光が出てくるんじゃないかなぁと思いました。

ポツポツと小さな光が灯ってきて、チームだとか、会社だとかそういったレベルで協力して問題に取り組めるようになったら、さらに明るい部分が増えていくんじゃないかなと思いました。

 

こうした経緯で僕は、人間一人一人が「世の中を変えるのは私だ」と普段から思って行動することが不可欠だいうことに立ち返りました。

(つづく)

WRITER

吉牟田 真之

吉牟田 真之

京都大学工学部建築学科

カンボジアで学校を2校建てた後、talikiに参加。参加する団体全てで猿キャラを欲しいままにしている。talikiではヒゲ枠も掌握するため、あご髭を養生中。

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