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世界一幸せな国の社会問題

藤沢 ひかり 2017年12月11日
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藤沢ひかり

京都大学総合人間学部。社会問題に対しては比較的無関心。talikiのサービスが人々にとって雲の上の存在にならないように目を光らせている。

こんにちは。taliki編集部のひかりです。

常夏の楽園、フィジーで待ち受けていた衝撃の幸福民族とは。

前回の異次元エンタメあんみつ姫の記事に引き続き、今日はゆるゆると、フィジーに行った話をしよう。

世界一幸せな国の社会問題

フィジーは、オセアニアに位置する常夏の島国。

4回生の頃、京都の寒さに嫌気がさした私は1か月間フィジーで過ごすことにした。

真っ青な海、真っ白なビーチ、暖かな風に抱きしめられる夢の楽園。

私は、美しい自然とフレンドリーな人々の笑顔に癒されることを楽しみに入国した。

 

しかし。

最初はフィジー人のテキトーさに衝撃と戸惑いの連続。

 

まず、ホームステイ先のお父さん。

これがホームステイ先のお父さん

身体のボリューム感はさることながら、衝撃だったのは彼のテキトーさ。

フィジーに渡った初日。彼は夜中にクッキーを食べ続け、私にも延々とクッキーを勧めてきた。

そのとき私が「太るからもう要らないよ。お父さんも食べ過ぎたら太るよ?」と断ると、

「ワオ!君は痩せたいのかい?実は僕も痩せたいんだよ!でもね『痩せたい』って思っている時点でもう私たちは太っているんだよ!だから太ってもノープロブレム!」

、、、こんな滅茶苦茶な「はい論破」を、初めて聞いた。

 

他にも、ビーチでシャワーを使おうとした際。

いくつか並んでいるシャワー。赤と青のスイッチがある。

いつもの感覚だと、赤をひねるとお湯が出る。

しかしシャワーによって赤がお湯だったり、青がお湯だったりする。

フィジー人に「どうしてお湯の出る色が決まってないの」と聞くと

「ワオ!どうして決める必要があるんだ?両方試せばノープロブレム!」

、、、帰国したらツッコミの練習をしようと心に誓った。

 

フィジーといえば、「世界幸福度調査」米国の世論調査会社ギャラップ・インターナショナルとWINによる共同調査)で例年上位を獲得していることで有名で、2017年の結果では「世界一幸福度の高い国」という結果が出ている。

 

たったひと月の滞在ではあったが、フィジーが世界一幸福である理由が少し分かった気がする。

ひとつは、「テキトー」であること。自分が太ろうが、水シャワーで冷たい思いをしようが、気にしない。

少し問題が起ころうが、関係ない。

自分に甘い分、他人に甘い。

「ストレス」という言葉は輸入していないらしく、失敗しても「ま、ええか」と受け流す。

 

もうひとつは、「わけあう」こと。

フィジーの道路を歩いていると、多くの人が食べ物をくれたり、夕飯に招待してくれたりした。スーパーで財布を忘れた人に、後ろに並んでいた人がお金を渡すことや、子供ができなくて困っている人に、生まれた子供をプレゼントする人もいるという。

「所有」でなく「共有」で幸せを感じる姿勢が、自分のものを失う恐怖や、差別、争いをなくしている。

 

このように、愛にあふれて幸福度の高いフィジーだが、実はこの国にも社会問題は多く存在する。

 

貧困ラインを下回る家庭も多く、寿命や乳児死亡率もよくない。また性教育も迷走しており、望まない妊娠も多いそう。

 

幸福な国にも、多くの社会問題がある。

社会問題と幸せは完全にリンクしている訳ではないようだ。

 

社会問題の無い社会なんて存在しないが、

幸福な人生を送るにはフィジー人の生き方がヒントになるかもしれない。

 

WRITER

藤沢 ひかり

藤沢 ひかり

京都大学総合人間学部

社会問題に対しては比較的無関心。talikiのサービスが人々にとって雲の上の存在にならないように目を光らせている。

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