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SOCIAL HACKATHON KYOTOを開催しました!

taliki編集部 2018年11月29日
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社会課題をテクノロジーによって解決するというテーマにて、taliki社が開催したSOCIAL HACKATHON KYOTO。

当日の様子をお伝えします!

開催背景

何かしらの課題を解決するためにテクノロジーを活用することはもはや当たり前となりました。

一方でそこに対してのリテラシーがない・リソースがないという理由で、社会課題を解決する主体が効果的な活動を行えていない現状もあります。

そんな中で、「社会課題の解決をテーマにエンジニアたちがサービスを作ったらどうなるのか?」というテーマにて、2日間で課題解決のプランニングから実装までを行う”SOCIAL HACKATHON KYOTO”を開催しました。

スポンサーには阪急・阪神ホールディングス様、GMOペパボ様、サポーターズ様をお迎えし、賞品や場所の提供をしていただきました。

エンジニアとプランナーで3-4人のチームを構成し、それぞれが下記のテーマに基づいてサービスのプランニングから実装までを行って生きます。

①同性婚のカップルによる子育て

【課題背景について】

LGBTをはじめとするセクシュアル・マイノリティ。その割合は13人に1人と言われており、AB型や左利きと同じ数に値します。
最近のLGBTムーブメントに影響を受け「子どもが欲しい」同性パートナー同士のコミュニティも徐々に増えつつあります。
しかしながら日本ではまだ同性婚・同性どうしの育児に向けた制度や環境は充実しておらず、様々な壁が立ちはだかっています。
日本での事例は数少なく、ネットで調べても海外の事例があがってくることがほとんどです。

【解決すべきボトルネック】

・ロールモデルの不在(海外の事例ばかり出てくる)
・コミュニティが都市部(というかほぼ東京)にしかないので、地方の人が来れない
・情報が分断的になっている(授かるまでのプロセスと育てるうえでのノウハウがつながっていない)

②高校生×働くワクワク

【課題背景について】

定時制・通信制高校に通う生徒たちの中には、大人たちに対しての不信感を持っている人が多く存在します。
バイト先で嫌な大人に出会った、頑張って働いていても給料は全て親に取られる、虐待、性被害など…。
しかし、彼らが普段目にするメディアやアプリケーションで情報を届けることは難しい。
彼らの抱える大人に対する不信感を払拭できなければ、大人になることに対して希望を持てず、働くことに対しても希望を持ちづらいという現状があります。
彼らは、楽しい仕事が世の中にあることを知りません。
一方で、働いていて楽しそうな大人に会うと価値観少しずつ変わっていくと言います。
ただ、未成年のため身元が明確ではない大人に簡単に出会う訳にもいきません。

彼らが普段使うツール

・Twitter、youtube、Instagram、荒野行動、 パズドラ、tiktok、写真系アプリ

【解決すべきボトルネック】

彼らが普段使うツール・またはそれらと親和性が高そうなツールを使って、大人に希望を持てる、あるいは働くことに希望を持てるようなサービスを提供する必要があります。

③世界一楽しい相談室

【課題背景について】

アメリカやヨーロッパなどの諸外国では、メンタルケア(カウンセリング)に対する関心が高く保険なども適用されているのに対し、日本ではカウンセリング利用割合が著しく低いという現状があります。
このことは近年取り上げられる事の多い、いじめやパワハラ、過剰な労働時間による「自殺」という問題の原因の一つとして挙げられます。
そのため、カウンセリングをはじめとした、メンタルヘルスケアの習慣を日本に浸透させる必要があります。

【解決すべきボトルネック】

・カウンセリングに対する偏見(社会的なものと個人的なもの)
・保険適用外のためカウンセリング料金が高額である
・進んで行きたくなるような場所ではないため、行かない理由を作りやすい
(家から出たくない、カウンセリングを受けるほどではない、気持ちの問題だから大丈夫)
                                    等々
というテーマのいずれかを選び2日間でサービス開発を進めていくというものでした。

当日のチームの様子

そもそも解決が難しい問題が社会課題として残っているため、前提条件が共有されているとはいえプランニングから至難の技でした。

解決手段がわからないのに時間がない中、プラン作成だけでなく実装もしなくてはいけない…!と焦りが募る参加者たち。

一方で「これ触ったことないけど、やってみるわ」とチャレンジングな実装に目を輝かせるエンジニアも。

プランナーにて参加した人はとにかく課題をクリティカルに特定することと、開発後のビジョンの作りこみに専念します。

1日目終了時点では会場のサポーターズからtalikiが運営するコワーキングスペース「タリキチ」に移動し、徹夜で作業するチームもありました。

そして2日目。

プランの締め切りは17:00。その時点で発表スライドは提出し、あとは自分たちのプランとデモを見せるだけ。

その前に、お招きした特別審査員の方々によるトークセッションが行われました。

なぜ今のキャリアを歩んでいるのか?サービスづくりの中で大切にしていることは?ソーシャルに対してはどういうスタンスをとっているのか?などのテーマで、様々な角度からお話をいただきました。

そしてついに運命の発表タイム。

それぞれが本気で当事者について考え、どうやったら彼らの抱えている課題をテクノロジーで解決できるのか考えたプランと作り込まれたプロトタイプを発表します。

高校生の自己肯定感に着目した「価値観に価値を与える」サービス、同性婚カップルのための情報の正確性を高めたコミュニティサービス、大人を更生するゲームなど様々なプランが発表されました。

審査基準は

・本質的な課題解決になっているか
・技術力が優れているか
・サービスとして成立するか
・ユニークさや楽しさがあるか

で、技術点の割合が高くなるような合計点を算出し評価されます。

見事優勝を勝ち取ったのは、VRを活用したカウンセリングサービスを考案し、実際のカウンセリングに利用するアプリケーションの実装をUnityで行ったチーム「ROCKET RANGE」でした。

最後はtaliki代表の中村より「ソーシャルだから、エンジニアだから、ビジネスだから、とかは関係ない。今回のようなそれぞれが自分の楽しいことや利益を追求した結果、目の前の誰かが笑顔になる世界を実現したい。だから皆さんがやりたいことを私たちはこれからも全力で応援します」という閉会の挨拶を以て終了しました。

面白かったこと

今回は開発テーマやプランニングに加え、ソーシャルとテクノロジーとビジネス全てのバックグラウンドを持つ方々を審査員にお願いしたことで、「テクノロジーを手段としてどうビジネスを回し、それによってどんな社会貢献をするか」を会場の全員で考えました。

審査員の麻生さんの「今まで解決されなかった社会課題がテクノロジーによって解決される瞬間がある」や、桂さんの「儲かればいいサービスを作りすぎた結果、生まれた問題がたくさんある。そろそろ社会としてそこに向き合わなくてはいけない」や、塚本さんの「ありがとう集めをしている。誰かに『ありがとう』と言われることが社会貢献にもビジネスにもなる」というお話は今後、どの立場においても考えるトピックになっていくのではと感じました。

一方、「サービス開発で大切にしていることはなんですか?」という問いに対しては「ユーザー目線以外ない」という結論にいたったことも印象的でした。

難しかったこと

社会課題の解決ということがそもそも難題な上に、かつテクノロジーと親和性の高いテーマとそうでないテーマがあります。プランニングにおいてクリティカルに課題解決が出来ることと、実際それをサービスとして広げていくことは完全に別物であり、さらにそれを実装していくとなるとかなりハードルが高いということを再認識しました。

また、二日間での開発においてチーム構成がかなり重要となり、得意な言語と実力でチーム分けが予めされているとはいえ経験や人間性が上手く掛け算されたチームとそうでないチームでは、アウトプットのクオリティに差が生まれるという印象がありました。

まとめ

エンジニアの中でもプランニングや社会課題に熱心に考える人もいれば、とにかく実装に回りチームを支える人もいて、やはり立場や持ってるスキルとスタンスは関係ないのことを再認識しました。

今回参加した人の多くは起業や社会貢献に興味があり、それぞれが何かしらのサービスや活動に関わっていくのであればこのようなユーザーや課題に向き合い、自身のスキルを最大限に活かす機会はもっと提供されていくべきだと強く感じました。

ご参加いただいた皆様、開催にあたりご協力くださった皆様、本当にありがとうございました!

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今回のような立場や枠組みを超える取り組みをtalikiでは行っています。

BEYOND3.0はその際たるイベントで、開催自体は3回目となります。

テクノロジー、社会貢献、起業の分野で最先端をゆく人々のトークセッションや社会起業家による事業提案、同じ興味を持つ人同士で繋がるコンテンツなど、様々なBEYONDを経験できるこのイベントにぜひご参加ください。

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社会課題を身近に、楽しく、カジュアルに伝えていくことをモットーにしつつ、真剣に、追い込まれながら記事をアップしています。記事に関する感想、疑問、その他コメントは下のお問い合わせからお送りいただけます。

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