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女性ってなんだろう。就職活動で感じた違和感

川真田 夕起 2017年12月18日
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川真田夕起

大阪大学文学部日本学専修3年。ロングスリーパーでその名の通り朝に弱い。意識高い系は苦手。基本的には引きこもり体質にもかかわらず、ときたま大胆すぎる行動に出てしまい、おかげでtalikiのメディア編集長に就任するはめになる。武器はフットワークの軽さだが、おかげで財布も常に軽い。

こんにちは、編集長のかわまたです。

大学3年生ゆえ、わたしも就職活動をしています。

学校にも行ってバイトもしてtalikiの仕事もして自動車教習所にも通って、そのうえ就活もしているので、なかなか忙しいです。

でも楽しいし、ためになるのでなんとかやれています。

 

さて、今回は特に就活にフォーカスを当ててお話したいのですが、それはなぜかというと、

就活をしているとやっぱり世の中って生きにくいなあと思ってしまうことがあるからです。

 

インターン選考会での話

とある企業のインターンシップ選考会でのこと。

何かの話から脱線した社員さんが、こう言った。

 

「僕の同期の女性社員もね、ペットを飼い始めたんですけど、僕は『これは結婚できないだろうな』と思って見てます」

 

たぶん何の気なしに言ったのだろうし、実際周りの学生は笑っていたけれども、わたしはこの言葉がとても引っかかった。

 

『結婚できない』ってどういう意味だろう。

 

本人が結婚したいのに、なかなかいい相手が見つからないとかで結婚できないとか、仕事が忙しすぎてなかなか踏み切れないとか、そういう状態を「結婚できない」というのはわかるのだが、

明らかにその社員さんが言っているのはそういうことではないなと思った。

ペットが家にいて、ペットの相手をすることで満足してしまって結婚するつもりがなくなってしまうことを「結婚できない」と指している気がした。考えすぎだろうか。

でも、もしそうなら、本人が「結婚しなくても、このままでいいや」と思っている状態であることを他人が勝手にマイナスにとらえていることになるのではないだろうか。

社会的に、普通はするものである「結婚」を、「できない」女だ、と言っているような気がして、ちっとも笑えなかった。

結婚するもしないも、個人の自由であるはずなのに。

わたしの考えすぎだといいのだが。

 

説明会での話

とある企業の説明会でのこと。

ある人事の方が、笑顔でこう言った。

 

「仕事が楽しすぎて、女の一番いい時期を仕事に全部使ってしまいました!」

 

これまた、人事の方は「仕事が楽しい素敵な職場です」と言うつもりだったのだろうし、周りの学生は笑っていたが、わたしは笑えなかった。

 

仕事が楽しくて仕事にのめりこんでいたことを、どうしてそんなに自虐的に話すのだろう?

女の一番いい時期ってなんだろう?

食べ物みたいに、「この時期を過ぎたら女性はもうダメ」みたいな期限があるのだろうか?

 

本当は若いうちに恋愛して結婚するべきだったのに、わたしは仕事ばっかりしていたせいで今でも独身です、みたいなことを冗談めかして言っているわけだが、わたしはそれで笑ってはいけない気がした。

その人事の方は後の質疑応答で仕事とプライベートの両立について聞かれて、わたしは別に結婚してないことになんとも思っていない、結婚している女性社員もいる、と言っていたが、

「女の一番いい時期」なんて言葉を使って自虐をすることで、「女性にこういういじり方をしてもいいんだ」と思われたりしないだろうか?

わたしが心配しすぎているだけならいいのだが。

 

就活対策の本を読んだ話

ある日大学生協の書店で、筆記試験ではどんな問題が出るとか、面接ではどういう質問をされる傾向にあるとかが書いてある本を探していた。

 

一冊購入して、適当にペラペラとめくる。

「女性が注意すること」というページを見つけた。

そこには次のような見出しが並んでいた。

 

「容姿よりも能力」「最終面接は『長男の嫁作戦』」「減量せよ!」

 

思わず表紙を見て確認したけれども、2019年版、つまり最新版だった。

「容姿よりも能力」という一見ごくごく当たり前のような見出しの下に「女性で超美人はダメ」という文が続いていた。なぜ美人はダメかというと、超美人は社内外でセクハラの対象になったり、結婚相手として争奪戦の対象になったり、不倫の実例があったりするかららしい。また、「長男の嫁作戦」とは、「最終面接で出てくるのは役員などのおじさんであるから、理想的な長男の嫁を演じろ」というものである。理想的な長男の嫁とは、頑丈で、ほどほどに色気があり、性格が明るい人物らしい。ちなみに、なぜ痩せなくてはならないのかは書いていなかった。

「男性は?」と思った。

セクハラってするほうが悪いんじゃないの?イケメンは不倫の恐れはないの?不貞行為の責任はすべて女にあるの?役員ってそんなに公私混同して就活生を見るもの?太っていたらいけない理由って何?見た目と仕事って関係ある?

 

こんなの買うんじゃなかったし、そもそも生協に置いておくなよと怒りながらページを閉じた。

それとも、これもわたしが「気にしすぎ」「考えすぎ」「被害妄想を膨らませすぎ」ということになるのだろうか?

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川真田 夕起

川真田 夕起

大阪大学文学部日本学専修

taliki編集長。ロングスリーパーでその名の通り朝に弱い。意識高い系は苦手。基本的には引きこもり体質にもかかわらず、ときたま大胆すぎる行動に出てしまい、おかげでtalikiのメディア編集長に就任するはめになる。武器はフットワークの軽さだが、おかげで財布も常に軽い。

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